MKT 長神 真梨子

2010年入社 京都大学 総合人間学部 卒業

 

入社時から現在までのキャリアステップと現在の仕事内容を具体的に教えてください。

入社してはじめの2年間はパンパースの日本市場を担当しました。3年目にシンガポールに赴任となり、パンパースのグローバル部門へ移り、ロシア、インド、中国、日本、ブラジルなどの市場に出す新製品の担当をしました。5年目に日本に帰任してファブリーズを担当、産休育休をはさみ、今は食器用洗剤のジョイというブランドのブランドマネージャーをしています。
ブランドマネージャーの仕事は、大きくいえば消費者に愛されるブランドをつくることと、ブランドの経営者としてビジネスを伸ばすことです。具体的には、日々変わるビジネスのダイナミックを分析、理解したうえで、ファイナンス、営業企画、生産管理など他部署のメンバーを巻き込んで短期、中長期のビジネスプランを策定、実行するという役割を担っています。

就職先としてP&G、職種を選んだ理由を教えてください。

実はもともと国際協力系志望だったので、大学院に行ってゆくゆくは国際機関への就職を考えていました。しかし、在学中に参加した内閣府の派遣事業(ドミニカ共和国)や、NGOの国際インターン(バングラデシュ)での経験を通じ、スピード感をもって世の中に変化を生み出すには、ビジネスのフィールドが一番ではないかと思い、就職活動を始めました。外資系金融、コンサル、商社、日系メーカーなども見ましたが、世界中どこに行っても活躍できるビジネスリーダーを育てると約束してくれたP&Gマーケティングに飛び込むことにしました。

これまでで最も印象に残っている仕事とそれによって得られたことについて教えてください。

入社1年目にプロジェクトリーダーとして担当した、「パンパースのはじめての肌へのいちばん」という新ブランドの新発売です。ターゲット消費者を設定し、何度も消費者インタビューを行い、ブランド名、パッケージデザインやコンセプトの策定からマーケティングプランの作成、売り上げ規模の予測までを、入社5年目から10年目までの外国人を含む何人もの他部署のチームメンバーをまとめるリーダーとして行いました。入社1年目、まだ分からないことだらけのアシスタントブランドマネージャーとして、プロジェクトを進めるうちに何度も壁にぶちあたりましたが、チームメンバーや時には経営陣にもヘルプを求め、ひとつずつクリアしていきました。当時のコロンビア人の上司(ブランドマネージャー)に、このブランドは日本の消費者に受け入れられ、愛されるブランドになれるのか?と何度も問いかけられ、最後までディテールにこだわり続けた新製品が発売され、店頭に並んだときは、涙が出るほど嬉しかったです。
この1年目の経験から、立案した戦略やマーケティングプランを最後までやりぬことの大切さや、チームを動かして結果を出すために自分なりのリーダシップスタイルを確立する大切さを学びました。
このパンパースのはじめての肌へのいちばんという製品は、全国の病産院の7割以上で使われているのですが、去年自分が出産した際、生まれたばかりの我が子が自分の担当していたおむつをはいているのを見たときは、本当に感動しました。

仕事の難しさ、チャレンジはどのような時に感じますか?また、どのようにしてそれを乗り越えていますか?

さまざまな国籍や人種、バックグラウンドの違う人たちの集まるP&Gという組織では、「なんとなくこれがうまくいきそうじゃないか?」というような理由では経営陣はもちろんチームのコンセンサスも取ることができません。シンガポールで働いていたときには、私の事業部の中には北米、南米、ヨーロッパ、中東、アジアなどから20ヶ国程の人が集まっていましたし、日本に帰ってきた今でも、私の上司はインド人、部下は中国人だったりします。阿吽の呼吸や、なんとなく分かるという前提がないからこそ、「いかに物事の本質をとらえ、今ある問題をどのようにフレームし、解決案を導くのか」という戦略的思考プロセスと、「どのように伝えれば、自分の提案を理解してもらったうえで、相手のアクションにつながるだろうか」という戦略的なコミュニケーションを常に意識するようにしています。

どのように仕事とプライベートのバランスを取っていますか?

正直に言うと、一人ひとりの職責が大きいためとても忙しいですし、チームの何人もで仕事をシェアするという働き方ではないので、自分のやらないといけない仕事は、絶対に自分で成し遂げなければなりません。しかし、結果を出している限り会社もチームも柔軟な働き方をサポートしてくれます。今は1才の娘がいるのですが、朝会社に来るのが遅くなるときもありますし、基本的には午後6時半に一度オフィスを出て保育園のお迎えに行きます。出張が多いときは、月に何日か自宅で在宅勤務をしたりなどして、バランスを取るようにしています。
週末は、家族との時間を大事にしていますし、年末には2週間強の休みを取って旅行に行ったりと(子供が生まれるまでは、アフリカにはまっていたので何度も行っていました)、仕事に全力投球するかたわら、プライベートも楽しんでいます。