HR 鈴木 康嗣

2005年入社 早稲田大学 法学部 卒業

 

入社時から現在までのキャリアステップと現在の仕事内容を具体的に教えてください。

現在、化粧品事業(SK-II)の人事マネージャーをしています。人事の中で、BAM(Business Account Manager)と呼ばれる役割で、化粧品事業はP&G Japanの中で最も多い社員を抱える組織です(美容部員含め約1700名)。その中で、組織変革、人事異動、能力開発、採用、労務、給与福利厚生等、幅広く人事業務の責任を負っています。人事は人が多ければ多いほど、組織や企業風土の複雑性・多層性が増します、逆にその分一つ一つの力が結集出来たとき、全体の力は大きくなります。そんな醍醐味を味わえるのが今の仕事の大きな魅力だと感じています。
〈今までのP&Gでのキャリアステップ〉
2005年 P&G入社 トレーニンググループ
2008年 Wella出向人事 人事統合担当マネージャー
2010年 サロンプロフェッショナル事業人事マネージャー
2012年 滋賀工場(SK-II生産工場)人事マネージャー
2014年 コマーシャルファンクション人事(主に営業)マネージャー
         ペットケア事業売却 人事担当マネージャー
2015年 化粧品事業(SK-II)人事マネージャー

就職先としてP&G、職種を選んだ理由を教えてください。

自分の力を最大に伸ばすことができるからです。前職は公務員だったこともあり、関わっている仕事のスケールはとても大きかったのですが、いつも歯車の一部でした。自分の力で物事を突き詰め、動かしていきたい、そして正当な評価を受けてみたい、そんなシンプルなことを欲して、P&Gに入社しました。これまでこのことで会社に裏切られたことは一度もありませんし、他社と比べたときにこうしたことを愚直に実行するP&Gはすごい会社だといつも感じています。

仕事の難しさ、チャレンジはどのような時に感じますか?また、どのようにしてそれを乗り越えていますか?

「人」という会社の資産を扱うのが人事です。この仕事は僕ら人事しかできない、僕らの後ろには誰もいない、というプレッシャーを日々感じます。自分の一つ一つの判断が組織全体のモラルやモチベーションを左右し、組織の未来の礎になるのだと。たった一つの人事異動のミスが、大きく経営陣の信頼を損なうことだってあります。HRとして信頼されるには、まず自分を人一倍律すること、他者の模範になること、が求められます。そうでないと、誰も話を聞いてくれません。また、自分が社員だったら自分の判断をどう感じるのか、自分が将来の人事担当者だったらどう感じるのか等、できるだけ客観的に自分を評価することを意識付けています。

これまでで最も印象に残っている仕事とそれによって得られたことについて教えてください。

ペットケア事業売却の仕事です。約1年間のアサインメントでしたが、自分の職業観、人事観が強く確立された仕事でした。事業の集中と選択により、ペットケア事業社員に他社に移行してもらう必要がありました。売却側と買収側、どちらがイニシアチブを持つかは明明白白ですが、移行される社員のため、最後まで粘り強く交渉し、社員にとって少しでも移行し易いプログラムを確約してもらいました。これに応えてくれるかのように、社員は売却が決まっていたブランドに最後の一日までコミットし、誰ひとり辞めることなく、最後は予測以上の売り上げを出しました。移行期にはモチベーションは下がってしまうのが普通ですが、社員は、”このブランドのため、消費者のために”ということを最後まで掲げ、やり切ってくれました。人事の仕事が人やビジネスを本当の意味でサポートできるということ、そして、どんな苦境においても応えるP&G社員達のプロフェショナリズムを感じました。

様々なキャリアを経験した今感じる、現在の仕事の魅力は何ですか?

人・モノ・金・情報の経営資源の中で、唯一無限の可能性を秘めているのが“人”です。人事のやり方次第でそのパフォーマンスは2倍にも3倍にもなる。やり方を誤れば逆も真なりです。そしてその“人”には感情が伴う。これらのことに対して機微と畏怖を感じ、造詣をとことん深めていくことができるのが人事の魅力です。いつまでも学びの連続、終わりがありません。同時に僕らはあくまで影の人間だと思っています。ビジネスがうまく行った時も表舞台でスポットライトを浴びるのではなく、舞台下でグッとガッツポーズを作る。チームを支えるコーチやスタッフのような仕事だとも思っています。でもその人たちがいなければ絶対に勝つことができない。そんな矜持を持ちながら日々仕事をしています。