日本発のブランド「SK-Ⅱ」を

海外でも圧倒的に勝てるブランドに育てていく。

​​​​​​​東 優里奈

BRAND MANAGER
SK-Ⅱ担当|2013年新卒入社

01. 現在の仕事
日本のみならずグローバル規模で新製品やそれに伴うキャンペーンをブランドマネージャーとしてリードする
シンガポールに駐在し、化粧品ブランド「SK-II」のグローバル ブランド マネージャーの仕事をしています。「リーダー」としてプロジェクトの結果に責任を持ち、部下を含めた様々な職種からなるチームメンバーを率いていくことが求められます。理解しなければならない範囲も広く、チームと議論する機会もかなりありますが、その分結果を出したときの喜びはとても大きいものだなと感じています。
具体的に今私が携わっている仕事は、今後数年間で発売する製品の戦略策定や提案、製品を発売するうえでのコンセプトやストーリー作り、そして数か月先の新製品発売キャンペーン戦略と設計、またそれに伴うテレビCMやデジタル広告の作成です。研究開発や生産統括、ファイナンスなど多岐にわたるチームメンバーと議論しながらプランを練り、また広告に関しては広告代理店のチームと一緒になって、世の中に驚きとわくわくを与えられるようなキャンペーンにできるよう、日々奮闘しています。日本だけではなく、SK-IIを販売しているすべての国がスコープに入るので、全世界的なSK-IIのブランドイメージに大きく影響を与えることができ、非常に大きなやりがいを感じています。
02. BEAUTY CAREで働くやりがい
消費者視点をマーケティングに活かし世に製品を送り出す醍醐味がある
大きく2つあります。
1)SK-IIは高価な製品ですが、だからこそ「これが欲しい!」と思っていただけるようなブランドに育てる、ブランディング力が鍛えられると感じています。ブランドイメージから始まり、製品自体の便益の強さ、また効果を確信してもらえるか、美容部員に何を語ってもらったら魅力的かなど、本当に細部にまでこだわって作り上げていくことが求められますが、製品やキャンペーンが世の中に出て行く瞬間、消費者が手に取っているシーンを見る瞬間は、いつも非常に大きなやりがいだと感じます。
2)競合にも様々なブランドがあり、それぞれに特徴があり新製品もどんどん出てくるので、化粧品カテゴリーでマーケティングに携わることそのものが純粋に楽しいなと思います。デジタル記事やSNS、雑誌などで情報収集をしたり、実際にお店で一消費者として買い物をした経験を肥やしにしたりなど、「いち消費者としてわくわくするか」といった消費者としての自分に立ち戻る機会が自然と多くなるのも楽しさの一つです。
03. キャリアパス
SK-Ⅱとともに走り続け、マーケティングと経営スキルを磨く
2013年に大学を卒業し新卒でP&Gに入社して以来、SK-IIのマーケティングを担当しています。新製品の発売を手がけたり、新キャンペーンの展開やCM作成、また製品をデジタル上で話題にするための仕掛け作りなどのいわゆる「マーケティング」の仕事も経験しつつ、日々の売り上げや顧客数の推移をもとに、より多くのお客様を獲得するための追加投資やプランの提案と実施を行うといった経営的側面からの仕事にも携わってきました。ずっと同じブランドで飽きが来ないかとよく聞かれますし、特に化粧品カテゴリーへの強い希望があって居続けたわけではないのですが、どんどん責任感とスコープが大きくなっていく仕事への楽しさ、新しいことに挑戦し続けさせてくれる環境、また同じカテゴリーにいるからこその「過去の成功を自ら超える難しさと達成したときの喜び」はとても大きく、充実と成長に満ちたキャリアパスを歩んできたと思っています。


03. P&Gマーケティングへの入社動機
世界で通用する経営スキルとマーケティング力夢を実現させる最高の環境がP&Gだった
以下の2つが大きな理由です。

1)マーケティングと経営の両輪で勝負する面白さに魅力を感じたことです。新卒で就職活動をしていたとき、最終的に世の中の人達の目に触れるものを作っていく仕事に携わりたいと思い、色々な会社を見ていたのですが、マーケティングで経営を担っていくというP&Gのマーケティングは非常にユニークでした。さらに、私は長期的なキャリアとしては「日本のブランドを海外でも圧倒的に勝てるブランドにしていきたい」という夢があるのですが、そのために必要であろうと考えた「世界で通用する経営スキルとマーケティング力」を身に付けるには最適の環境があると思ったことです。
2)ボトムアップの文化に惹かれたことです。若手から裁量権を持って働き、さらに自分の意見を率直に上司に伝え、それにしっかりと耳を傾け向き合ってくれる文化が根付いている会社はどこにでもあるわけではないと思っていたので、非常に魅力的でした。 実際に入社して随分経ちますが、特段思っていたこととのギャップも無く、日々やりがいを感じながら働いています。


05. チャレンジと成長
ブランドの命運を賭けたクリスマスプロモーション
SK-IIの中心製品である化粧水のデザインボトルを中心としたクリスマスプロモーションのことは今でも記憶に残っています。当時売り上げが伸び悩んでいたこともあり、クリスマスシーズンという年間でも非常に売り上げの大きい時期を狙ったプロモーションは、その年のブランドの命運を賭けたプロジェクトでもありました。デザインボトル自体は過去も何年間か出していたので、「新しい!素敵!と思ってもらうためにはどうするべきか」「毎日見るSNS上で大きな認知と話題を作るにはどうしたらよいのか」「どうすれば今買わなきゃと思ってもらえるか」「この量の生産は間に合うのか」などなど、特に企画段階では課題が沢山ありました。しかし、様々な職種からなるチームをリードして一つひとつ議論を重ねて解決し、段々と自分ひとりでは決してできないような素晴らしいプランを作り上げていく過程は、プロジェクトリーダーとしての醍醐味を感じた瞬間でした。さらにそのプランが世の中に出て行き、化粧品カウンターで人が並んで待っていたりSNSやデジタル上で製品の写真等が数多く投稿されているのを目にしたときは、「本当に頑張ってきて良かったな」と心から思いました。結果、化粧品カテゴリーにおけるその年の新製品売り上げランキングの1位を獲得することもでき、ブランド全体のビジネスを伸ばすことに繋がりました。
                                化粧水のデザインボトルを中心としたクリスマスプロモーション                                                          デジタル上での露出も成功し、化粧品カテゴ                                                                                                                                                                                                           リーで新製品売り上げランキングの1位を獲得
06. リーダーシップ
多様性あるチームを率いるために消費者と市場を誰よりも理解しておく
今のポジションでは、外部の代理店も含めて、様々な国の異なる職種からなるチームを率いることが求められるため、当たり前のように聞こえますが、まずは専門性を持つ各チームメンバーの意見やその背景・理由を深く理解するようにしています。 その上で、マーケティングとして消費者や市場について常にアップデートされている状態でいるようにしています。シンガポールに住みながら、日本や中国といったSK-IIを展開している国々に向けての新製品や広告に携わっているので、意識的に情報を収集しないと市場や消費者の流れから取り残されてしまうと思っています。消費者のニーズやトレンドを見逃さないようにし、その情報をもとにディスカッションすることで、いわゆるファシリテーターではなくリーダーとして、物事・プランを前に進めることを心がけています。


07. P&Gマーケティングで働くことのメリット
どの世界でも通用する普遍的なスキルを圧倒的なスピードで自分のものにしていく
2つあります。
1)マーケティング力を持って経営を担っていくというスキルが身につく点。「マーケティング」と「経営」という2つのスキルは、消費財の世界だけでなく普遍的に有用なものだと思います。そのスキルを圧倒的に早いスピードで身につけることが出来るのは、長期的なキャリアを考えた上での大きなベネフィットになると思います。
2)「自分は何が正しいと思うのか」を考えて言葉にし、発信する習慣がつく点です。P&Gでは、新卒でも中途でも、1年目でも5年目でも、常に「何がしたいのか。何が正しいと思うのか」を問われ更に考えることが求められる環境があります。そしてそれを上下関係なく述べ、更に周りを巻き込んでいくことが求められるので、影響力やリーダーシップが非常に磨かれ鍛えられると思います。