PS 佐々木 陽理
2012年入社 慶應義塾大学 理工学部応用化学科化学工学研究室 卒業
入社時から現在までのキャリアステップと現在の仕事内容を教えてください。
1年目は製造に所属し、アジアに展開する紙おむつの製造プロセス改善リーダーを務めました。慢性的な工程上の問題解決をアジア各国と協働し、技術を学ぶと共に国境を越えた仕事を入社直後に経験しました。2年目から現部署に異動し、新製品導入にともなう設備開発をリードしました。R&Dからの製品案を実現するため、プロセスと機器の設計を協力業者と進め、実機テストや試作を通して製品開発に携わりました。製品具現化を正に体験し、製品が店頭へ出たときの喜びは大きなものでした。3年目にはグローバル展開する新規設備導入に携わり、世界各国への技術展開をリードしました。世界中で進む仕事に対して全ての技術責任を担うことは大きな裁量で成長の糧となりました。現在は新製品導入に向けたプロジェクトマネジャーをしています。予算/日程/リスクを管理する中、必要な決断を積極的にマネジメントへ求めながらプロジェクトを進めています。過去の技術面での経験を生かし、更にビジネスを強く意識した仕事に大きな充実感があります。
P&Gで日々鍛えられていると感じるスキルは何ですか?
ベタですが、リーダーシップです。チームの中の誰か一人ではなくリーダーシップを発揮する仕事を経験して、入社前に持っていたリーダーシップへの理解から大きく変わりました。経験や年齢は関係なく自身の専門性、責任範囲において強いオーナーシップを発揮することに加えて、目標達成に向けて責任範囲を越えた意見や助言を必要に応じて積極的に発信することで、ビジネスに貢献する姿勢を鍛えることができています。
入社当時と比べて、自分が最も成長したと感じる点を詳しく教えてください。
ビジネスセンスです。入社当時は技術的課題を”技術”の視点でしか考えていませんでしたが、一歩下がって”結局のところビジネスへの影響は何なのか?”を深く考えることで新たな視点や戦略を考えることができるようになりました。簡略化した例で言えば、コスト削減の技術に問題があったとき、その技術の解決策を見つけるためにさらに人・お金・時間を費やすべきなのか、それとも、他の技術を補填することで迅速にコスト削減を達成するべきなのか、”技術”という目と、”ビジネス”という目を両方持つことで舵を取っていくことができるようになりました。現在は、新製品導入のリーダーとして、技術に焦点を当てつつもビジネス視点で考えながら他部署とプロジェクトを進めています。
今後の目標とそれを達成するためにこれからどのように自分を成長させていきたいと思いますか?
1. 物事を俯瞰的に見る力を磨く
自分の仕事範囲に固執することなく、常に幅広い視点で頭を働かせて更にビジネス力を高めて行きたいです。そのためのキャリア計画を上司と話し合い、PS内でのジョブローテーションを考えています。これまでの製造と技術開発の経験を生かして、生産計画チームや新製品企画のPS代表のポジションでの経験を考えています。
2. 人を育てる視点を持つ
これまでのプロジェクトベースの仕事は横並びのチームで進めてきました。将来、組織のリーダーになるために不可欠な縦の構図を経験できていないので、今後の考慮点です。部下を持つという単純な選択の前に、現在のプロジェクトの中でも自分の意識を変えることから始めていきます。これまでの4-5年のキャリアは自身の仕事に集中していたので、次のステップとしたいです。
あなたの職種で活躍できそうな人はどのような人ですか?
PSはメーカーの根底であるものづくりを通じて、技術とマネジメントの両面を経験して成長することができます。新しいことに挑戦する勇気と好奇心があれば活躍できると思います。