PS 鈴木 大貴

2015年入社 横浜国立大学大学院 工学府システム統合工学専攻 卒業
入社時から現在までのキャリアステップと現在の仕事内容を教えてください。
SK-IIを生産する滋賀工場の包装部門で働いています。包装部門は化粧品の充填から箱詰めまでを担当する部署で、最終製品の品質、出荷や在庫量に大きくかかわります。部署内では生産計画の調整や品質管理を担当しており、年齢や経験の異なるメンバーと一緒に日々さまざまな問題解決を行っています。 また工場の代表として、生産/出荷計画チームとの間の連絡/交渉を全て担当しており、工場全体の情報の共有やSK-IIのビジネスを見据えた意思決定などにも深くかかわっています。工場内だけでなく他部署・日本国内外をも巻き込みながら、日々プロジェクトをリードしています。また英語は得意ではありませんでしたが、入社三ヶ月目から毎日英語で会議をリードしています。

P&Gで日々鍛えられていると感じるスキルは何ですか?
意思決定能力と柔軟性の二つです。SK-IIの生産ではほんのわずかの機械停止で数百万円以上の売り上げへの影響があり、迅速にベストな判断をすることが常に求められています。入社数ヶ月から、そのような意思決定をする機会が多々あり、常に鍛えられていると強く感じています。意思決定をより迅速且つ適切にできるように、上司だけでなく周りの方からのトレーニング/コーチングを受けています。またP&Gでは日々変化するビジネス状況に柔軟かつ迅速に対応していくことが求められており、限られた時間・情報の中で最適と思われる方法さえも常に変化させていかなければなりません。そうした柔軟性も非常に鍛えられていると感じています。 

あなたの考えるリーダーシップとはなんですか。実際の仕事の内容を例にあなたがリーダーシップを発揮した経験について教えてください。
枠組みを超えてでも結果を達成しようとする意思を持って行動することがリーダーシップだと思います。SK-II全製品に関わる大規模なプロジェクトの工場でのリーダーを任されたのですが、ビジネスの状況により、プロジェクト期間を70%削減する必要に迫られました。突然の期間短縮により、多くの予期していなかったトラブルに直面しました。これに対して自分の通常の仕事の範疇や組織の垣根を超えて、リーダーとしてプロジェクトの成功のために率先して対応することで、よい結果を達成することができました。例えば期間内に出来高を最も多くするために必要な情報を、自分から様々な組織に働きかけ収集しそれを計画に反映させました。 非常に困難な課題でしたが、最大限の結果を出すためにリーダーシップを発揮できたプロジェクトだと思います。

1年目に必要とされたリーダーシップは何ですか。
不明確な状況でも行動し、周りを巻き込む力です。入社後すぐに生産/出荷計画チームとのコミュニケーションを一手に任されました。工場の代表として、工場全体の情報を伝えなくてはならないのですが、滋賀工場のことをそもそもわかっておらず、自分が理解していないことを他人に伝えるという状況に陥ってしまいました。そのため、様々なコミュニケーションエラーが発生し、生産活動に影響が出てしまいました。自分がコミュニケーション担当であると再度自覚し、まず工場内のすべてのものと情報の流れを頭に入れる努力をしました。各部署の担当者を巻き込むことで、工場全体の情報を把握することができました。3ヶ月後にはどんな問題が発生しても、誰に何を確認すればよいかまで把握でき、担当としての役割をまっとうできるようになりました。 

今後の目標とそれを達成するためにこれからどのように自分を成長させていきたいと思いますか?
目標は工場外の人への影響力を高めることです。工場内の意思疎通は顔を合わせて行えるので非常にスムーズと感じていますが、やはり工場外の他部署のメンバーやアジア・グローバルチームと電話会議などを行った際は、顔が見えないということや担当している領域が異なることから、意思疎通の困難さがまだ残っており、プロジェクトの全体像や目的の共有などに課題があると感じています。論理的かつシンプルな意思疎通をする能力、また状況に合わせて最適なコミュニケーション手段を選択する能力を向上させ、影響力を高めていくことを目標にし、上司等からのコーチングを有効活用しながら自分を成長させていきたいと思います。 

P&Gへの就職を検討している方へのメッセージをお願いします。
個性的で刺激的な方々が多く非常に魅力的に感じましたので、是非そのあたりも比べてみてほしいと思います。