Know P&G IT
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<若手社員の声>
海外大学出身社員の座談会
 

宮城沙都 (Miyagi Sato)

2021年新卒入社
ITマネージャー
プロジェクトマネージャー
イギリス大学卒 美術専攻
平良魁琉 (Taira Kairu)

2021年新卒入社
ITマネージャー
プロジェクトマネージャー
アメリカ大学卒 経営学専攻
矢島雪奈 (Yajima Yukina)
2022年新卒入社
ITマネージャー
オペレーションマネージャー
アメリカ大学卒 医用生体工学専攻
若手社員も多く在籍するP&G ITですが、本日は海外大学出身の若手社員に集まっていただき、P&G ITの働き方やカルチャーについて率直に語っていただきました!

P&G ITに入社した理由

―様々な企業がある中、皆さんはなぜP&G ITに?

矢島:将来的には日本のみならずグローバルでも活躍したいと思っていたので、グローバルスケールで働く事ができるP&Gに興味がありました。過去にIT企業でインターンをした経験からIT関連の仕事に興味はありましたが、P&G ITでは様々なビジネスエリアに携わることが出来る点が面白そうだと思いました。またインタビューを受けるなかで、社員の自発的に物事を行うというマインドセットに魅力を感じたのも入社の決め手の一つですね。実際入社してみても個々の社員の向上心が強く、受動的になり言われるがまま働くのではなく、意欲的に学び自分から行動を起こす社員が多いイメージがあります。

宮城:私も矢島さんと似ていてグローバルな環境、そしてテクノロジーがどの様に様々なビジネスに応用されているか興味があり、P&G ITではこの両方を持ち合わせていることから興味を持ちました。特にITという点では一つのエリアで専門性を高めるのではなく、様々な分野で働くことで幅広い知識やスキルを身に着けたいと考えていたのですが、職種×ビジネスエリアの幅広さ、そして単なる技術者の枠を超えてITからビジネスプロセスにも貢献できるという点に興味を持ちました。特に職種・業務という点では、消費者のためのサービスやアプリ、商品の売り上げ分析、社内で使うシステムから工場内システムの管理など、同じITでも違う会社にいるかと思うほど多岐に渡る業務があると感じます。

―もともとITに興味があった3人に比べ、平良さんはIT企業を志望していなかったそうですね?

平良:そうですね。もともと自分の興味のある業務につきたいと考えていたので、入社後に職種を選ぶ総合職ではなくジョブ型採用を行っている企業を探していました。就活当初は特にITに興味があったわけではなく、企業のビジネス戦略を考えることに興味があったためコンサルティングを志望していましたが、P&G ITのロジカルなアプローチで戦略に携われる点、また事業会社として戦略を考える事だけでなく実行と結果にも責任を持つ事ができる点に魅力を感じました。実際に今担当しているプロジェクトでも戦略立案を行う事もあり、自分の立てたIT戦略が会社全体でもつ大きなビジネス戦略に繋がっているという事が実感できやりがいを感じます。


海外経験が活かせる環境

―海外大学出身の皆さんですが、海外での経験は活かせていますか?

平良:多様性への尊重と理解はP&Gでの自己成長に活かせていると思います。P&Gの掲げるE&I(Equality & Inclusion)という理念から、他者・そして自身の意見、価値観、個性を大切にしている社員が多いですが、私たちIT部門ではこのような価値観を持っている社員が特に多いと感じます。このように多様な意見や価値観があふれる環境で自分自身も他者の価値観を受け入れるからこそ、色々な社員の良い部分や個性が見えてきて、これらを学び取り入れることで自己成長に繋がっていると思います。

―確かにITの社員は個性豊かな背景やキャラクターを持つ方が多いですが、 “その人らしさ”を尊重している方々が非常に多いですよね!

矢島:私はやはりコミュニケーションスキルが活かせていると思います。オペレーション担当ということもあり、海外の取引先から社内のシステムユーザーまで色々な方と常にコミュニケーションをとっていますが海外にいた経験があったからこそ価値観の違う人とも分かり合え、国や部署を超えて多くの関係者と円滑にコミュニケーションをとれていると感じます。

宮城:留学を通して自分の知らないことに触れる楽しさを学び何事にも興味を持つようになったのですが、こうして養った新しいことを恐れず挑戦する力は ITのカルチャーに合っていると感じます。周りの話を聞いていてもP&G ITでは比較的若手にもプロジェクトやチームをリードする機会が多く、個人の裁量も多いと感じますが失敗を恐れずに与えられたチャンスを最大化することで今後の自己成長にも繋がってくるのではないかと思います。



 選択肢の幅広さを活かしたキャリア形成
―今後の目標を教えてください!

矢島: 今はITとして社内で使われるシステムを担当していますが将来的にはITという部署を超えて商品に携わる仕事、そして一つのカテゴリを伸ばすような仕事にも挑戦してみたいです。そうして将来的には日本のみならず世界中にインクパトを通し、日本初・発のイノベーションを世界にも届けられればなと思います。

宮城:同じ企業でも海外の市場ではどのようなビジネスニーズがあるのか、各国でどのような特色があるのかそしてそれぞれの課題にどうテクノロジーが活用されているのか、という点に興味があり海外にも視野を広げて経験を積んでいきたいです。またその多様なニーズの中で日本の知見や技術を活かしつつビジネスをリードしていきたいです!

―グローバルな働き方とはいえど、色々なオプションがあり自分にあった働き方が出来ますよね。

平良:ITの観点から戦略立てたプロジェクトを牽引することでより直接的にビジネスインパクトを与えられる仕事をし、事業会社という立ち位置からより影響力のあるIT人材になることが目標です。また企業がどの様に経営されているかも興味があり、今後はITという枠をこえて経営を知る経験も積み重ねていきたいです!

<消費財メーカーP&Gにおけるテクノロジー活用>
データサイエンティストの座談会

長神 新之介    
中村 玄貴
ーまずは、今のお仕事と技術的バックグラウンドを教えてください。

長神:シンガポールを拠点にデータサイエンティストとして主にカテゴリーチームとプロジェクトを進めています。大学時代は土木工学専攻でしたが、Fortran95でトンネルの構造解析をしていたのでプログラミングはすこし少しだけかじったことがありました。

中村:工場でITを活用した、最適化や、機械学習などを行う仕事をしています。大学・大学院と情報学を専攻しており、画像処理やテキスト処理に関するDeep Learningの研究をしていました。またサーバサイド・バックエンドのエンジニアの仕事や、それに準じてアルゴリズム構築の経験もあるため、そういったスキルを活かせるような仕事をさせていただいています。


ープロジェクトの中でどのようにテクノロジーを活用しているのでしょうか?

長神:店頭展開がどのように売り上げに寄与しているかを理解するために機械学習を用いたプロジェクトがあります。日用雑貨に関しては、消費者の購入意思決定の8割が店頭で行われていると言われているほど、店頭展開と売上には深い関係があります。また、店舗ごとに商圏人口や人口属性が異なるため、それらを加味したモデルを構築しました。データとしては、外部から購入した店頭展開データ、POSデータ、および位置情報データを使用しています。機械学習モデルをベースに最適化アルゴリズムを適用し、店舗ごとの店頭展開戦略を作成しました。将来的には不確定要素も考慮したベイズを用いたアルゴリズムを実現していきたいと考えています。

中村:最近取り組んでいたプロジェクトとして、工場のラインにおける異常検知があります。パンパースを生産する過程で使われている機械に異常が発生してしまうとラインが止まる、もしくは不良品が発生してしまいます。そこで、センサーデータなどを活用し、LightGBMを用いた異常検知モデルを構築し、前もって策を講じることで問題を発生させないようにする取り組みを行いました。 導入後はモデルの結果に基づくアクションの提案を参考に、生産に携わる方々がデータを直接見て判断していくことで大幅に問題が改善されました。データを見て考える文化が、ITだけでなく工場中で広がっているので、すごく嬉しいです。
他のプロジェクトでは、原材料の管理・輸送コストの最適化を行いました。オムツの生産に使われる多くの原料は世界各地から輸入されています。日々運ばれてくるこれらの原料を、これまでは毎日経験をもとにマニュアルでどこから何を運んでどこに保管するかを決めていました。一つの工場だけでもこの管理コストに毎年とんでもない額を費やしていました。そこで私はいくつかのアルゴリズムを用いて、人間の代わりに最適化されたスケジュールを提案するシステムの構築を行いました。結果として10%ほどのコスト削減につながっています。(オムツ x プログラミングといえば私と自負しています。)


現場を知る重要性

ー前述のプロジェクトをリードする際に難しかったことは何でしょうか?

中村:センサーの時系列データだけを見ていても何が異常のサインとなっているかが分からなかったので、現場の方に何度もヒアリングを行いました。このようにデータだけを見るのではなく、自ら現場の人に知見を求めるということが必要になります。ここが大変な部分ではありますが、楽しい部分です。


テクノロジーとビジネスの両方の成長環境
ーP&G ITならではの特徴は何だと感じていますか?

長神:やはりビジネスドメインが広く、営業・マーケティング・研究開発・生産統括など様々なファンクションの方々と働けるのは特徴ですね。また、提案して終わりではなく、ビジネスの最終的な結果まで責任を持って取り組めるということも実感しています。実社会で効果検証できるという点に私は面白さを感じています。特に日本は他のファンクションとの距離が非常に近いため、実社会での結果をより近くで見届けることができます。

中村:データ分析だけをするのではなく、ビジネスを理解した上で、機会の発見から取り組めるのはP&G ITのユニークな点だと感じています。また、ITだけでなくいろんなファンクションと働くことが多いのも特徴です。ファンクションによって専門性が異なるので、そこから刺激を受けることができ面白いと感じています。

長神:あらゆるテクノロジー領域のプロが社内で見つかるというのも、P&Gという大きなグローバル企業ならではの特徴ですね。例えば私の場合、グラフ理論・機械学習・ベイズ統計のプロがアメリカに、線形計画法などを活用したサプライチェーン・メディア最適化のプロがベルギーにと、様々な国の人にいつでも相談できる環境があります。


 

不動産 × ファシリティ× ITの仕事:
横井菜ツ希

 

ASIA PACIFIC, MIDDLE EAST AND AFRICA ワークプレイスサービス、P&Gジャパンオフィス(神戸・東京)サービスリーダー2012年4月新卒入社
ーP&G ITへの入社を決めた動機を教えてください。

今となっては遠い昔なので、過去の就活ノートを引っ張り出してみました笑 それによると、1)若くから決定権を持って仕事ができる、2)様々な背景をもった人々と働く機会がある、3)消費財という身近な製品で人々の暮らしに貢献できる という3点だったようです。3つとも本当にその通りで、今まさしく自分が思っていた環境で働けているのだなと、感慨深いです。

ー実際にP&Gで働いて感じることを教えてください

新卒入社なので他の会社との比較はできないですが、自分で自分の仕事をコントロールできることが多いのは働いていて非常にストレスが少ないです。ただ、自分で自分を管理することになるので、自己管理能力は問われますが笑。またITは裏方に回る会社も少なくないと思いますが、P&Gの場合は真逆で自分のやった仕事に対してきちんと評価がされるのはモチベーションにつながりやすいです。そして、ITはロジカルな人が多いので立場上意見が食い違うことはあっても、言っていることが理解できない・納得できないということは少ない気がします。笑
また、自分は今の仕事の前に異なる様々な仕事を経験してきたのですが、どの仕事にしてもPVPという社内共通の考えに従い仕事をしているため意思決定の軸は変わらない、という点も働いていて面白い部分だと思います。

ー現在の仕事を伺えますか?

ワークプレイスサービスという組織において、日本で働く社員が毎日ワクワクするような職場環境づくりを、不動産xファシリティxITを融合させることで目指しています。社員が最大限のパフォーマンスを発揮しながら働くために必要な環境・資源はすべてが責任範囲なので、IT資源(パソコン、モバイル、プリンター等)、ITインフラ(ネットワーク、サーバー、情報セキュリティ)、ITサービス(オフィスアプリケーション、ミーティングシステム、社員用ITコールセンター等)の多様なIT関連サービスに加えて、各種サービスを提供してくださるパートナー企業の管理や不動産物件としてのオフィスの契約、ファシリティ管理も重要な仕事です。特にこのコロナ禍においては、従来も高かった在宅勤務率がさらに上がっているので、それをサポートするネットワーク、ミーティングシステム、コラボレーションツール等を強化しています。仕事内容が必然的に全社員に関わるので、経営層との接点が多く、コミュニケーションスキルや戦略的思考が磨かれやすいです。また、組織としてはアジア、中東、アフリカを横断しており、多くの国・地域を拠点する様々な国籍を持つメンバーと働けるのは、この仕事の大きな特徴だと思います。

ー現在の仕事で楽しいところと難しいところを教えてください

グローバル企業の醍醐味であるスケールを味わえるところと、関わるサービスの多さがこの仕事の面白さです。日本だけで何か新しいサービスを導入するということはほぼないので、国や会社を超えてチームとして一緒に仕事を作り上げていく一体感・達成感があります。また、各国を代表して一人がその国の全サービスをみているので、一人でみるべき範囲が広く様々なサービスについて学ぶことができます。そして、仕事の結果が従業員という一番身近な人々にどう影響しているのかを肌で感じられるところは大きな魅力です。
一方で、一人で担う範囲が広い分、サービスごとの知識をつけていくことはなかなか大変です。また、常に大小様々な問い合わせを社員から受ける上に、いくつものプロジェクトを同時進行することになるので、自分の中で優先順位を明確につけて仕事をしないと、どの仕事も前に進まない状況が発生します。自ずと自分ですべての仕事をこなすのではなく、どのように他のメンバーやパートナー企業に役割と仕事を割り振るのか、ということを考えるようになりました。結果的にいい意味で、すべてを自分で背負わずに、メンバーを頼りにするというスタイルが身に付いたと思います。



 
<P&G ITのカルチャー>
女性社員の座談会
 

六田 早苗 2008年中途入社
ファブリックケア・ホームケアカテゴリー 日本及び韓国ITディレクター
お子さん3人のお母さん。
岡田 瑞季 2014年新卒入社
営業組織の販促金管理ソリューション プロジェクトマネージャー
第一子出産後、復帰して半年(2021年4月時点)。
P&G ITのやりがい
ーまずは、今やっている仕事を伺えますか?

六田:カテゴリー独自のソリューションの開発・導入や、セキュリティーやコンプライアンスを守るための取り組み、ITソリューションを活かしたビジネスの最大化、コスト削減など多岐に渡る仕事をしています。

岡田:営業組織のビジネスプロセスとITソリューションを把握し、双方を改善していくことをメインに行っています。改善していく、というとユーザー(=営業組織)にとってシステムを使いやすくする、というだけでなく、ビジネスプロセスをユーザーと一緒に変えていくなど、ビジネスチームの一員として貢献するよう努めています。

ー日々働いている中で、やりがいを感じる瞬間はどんなときですか?

岡田:国内外において、自分一人が与えられる影響がとても大きいと思います。例えば国内であれば、今担当しているシステムは200人以上の営業担当の人に使ってもらっていて、プレッシャーも大きいですが、良い結果が出たときの嬉しさも格別です。また、このシステムは日本がテスト市場なので、ここで得た学びを海外に横展開できるというスケールの大きさも、やりがいを感じるポイントですね。


性別、社歴問わず、”やりたいこと”に寄り添ってくれる環境

ー出産や育児といったライフステージの変化は働き方に少なからず影響があったと思います。そういった変化に対してサポートはありましたか?

岡田:ありましたね。妊娠中は、当時担当していたプロジェクトが佳境にあったにも関わらず、 “これからは身体を最優先にする必要がある”と言ってくださり、都度体調のチェックをしてくれました。体調が悪くなったときは、サポートが必要かどうかだけ聞かれて、自由に休ませてくれました。当たり前のことかもしれないですが、そのような環境を作ってくれてとても働きやすかったです。また復帰後は、最初半年は週3~4の時短勤務をしていました。時間をかけて子供がいながら働く生活リズムを整えることができましたし、心の余裕ももてました。また、時短勤務であっても、出産前と変わらず裁量権のある仕事ができ、自信もつきました。

六田:私は3人の子供がおり、保育園の送り迎えがあるため毎日6時前には退社しています。また子供の急な発熱による突然の看護休暇や仕事途中の帰宅は避けて通れません。ですが全て、とても自然な事として皆さんに協力してもらっています。またフレックスタイム制を利用して、子育てと仕事を並行して進められるよう、上司と相談し働くスケジュールを決めています。

ー社員一人一人に対してビジネスパーソンとして対等に接し、意見も聞いてくれる環境ですよね。

六田:そうですね。私の場合は、日本にいながらでも海外のプラットフォームマネージャーをやりたいと上司に相談したら、なんと3ヶ月後にそれが叶い、その2週間後にはスイスへ出張し会議をしていました。(笑)その後開発を進め、数か月後にはフランスで世界初のソリューションをローンチすることができました。それまでずっとアジアの国だけを担当していたのですが、そこに留まらず他の国とも働いてみたいと思っていました。ただ子供が生まれたばかりだったので海外にはあまり行きたくなくて…。大変なこともありましたが、プライベートでの希望は叶えつつやりたい仕事ができ、とても充実していました。

岡田:自分がどのように働きたいのか、それを実現するためには何が上司・チーム・会社からヘルプが必要なのか、を伝えればそれに最大限寄り添ってくれると感じています。

ライフステージに合わせた働き方で、ベストパフォーマンスを

ーただ、サポートがあるとはいえ、ライフステージが変わると、仕事で大変なことも出てくるのではないでしょうか?

岡田:少なからずあるとは思います。例えば出産で仕事を休む必要があったり、その後もパートナーの理解や協力度合いによっては、比率的に女性に負担がかかる可能性が高いと思います。結果、仕事をできる時間が限られることもあると感じています。

六田:だけどその分、子供が生まれる前よりも効率がよくなったりしました。家族を言い訳にしたくないなと。

岡田:そうですね。子供とたっぷり時間が使えて幸せですし、今は子供に集中する時期で、今の状況下の中でベストなパフォーマンスをする、と長い目で人生やキャリアを見ています。

六田:この会社ではライフステージによってキャリアをあきらめたり、子育てか仕事か、のどちらかを選ぶ必要は全くないなと感じています。

ー最後に、皆さんのこれから挑戦していきたいことを教えてください。

六田:今までの経験を活かし、日本にいながらも数か国のITを束ねるリーダーになりたいと考えています。

岡田:私も海外転勤を希望しています!将来的には、他の人の成長のサポートができるようなマネージャーになり、日本のチームやり方をもっと海外に発信できるようなリーダーになりたいと思っています。